梅雨時期や台風シーズンになると、山陽道はたびたび土砂崩れや法面(のりめん)の崩落に見舞われてきた。特に西日本豪雨での通行止めは、物流ネットワークを寸断し、日本経済全体に大きな打撃を与えた。この手痛い教訓から、現在は抜本的な防災対策が施されている。
崩落の危険性が高い斜面には、GPSを用いた変位観測センサーが設置され、数ミリ単位の地盤の動きを24時間監視している。さらに、排水能力を大幅に高めた新しい舗装技術や、土砂を食い止める頑強な防護壁の建設が進む。気候変動によるゲリラ豪雨が常態化する中、「止まらない高速道路」への進化は急務だ。