ネット上の簡易レシピを真似したものの、「物を入れると重みでインナーバッグ自体がぐにゃりと折れてしまう」という失敗は後を絶ちません。この現象が起きる原因は、単に生地が薄いからではなく、「底マチの補強不足」と「縫い代の倒し方」にあります。
多くの初心者は側面ばかりを硬くしようとしますが、物理的に構造を支えるのは底面です。底板として100均のポリプロピレン製シートや厚紙を仕込むか、底の縫い代を両開きにしてステッチで押さえるだけで、全体の歪み強度は約3倍に跳ね上がります。
また、「接着芯は厚ければ厚いほど良い」というのも誤解です。極端に硬い芯地を薄い生地に貼ると、表地にシワや浮きが発生し、かえって安っぽい仕上がりになります。表地の厚みに対して1段階ハリを与える程度の芯地を選び、必要に応じて裏地側にも薄手の芯地を貼る「両面使い」がプロの現場テクニックです。