スマートフォンで「immigration office near me」と検索した際、画面に表示された最寄りの拠点が必ずしもあなたの申請を受け付けてくれるとは限りません。日本の出入国在留管理行政には厳格なルールが存在し、出入国在留管理局の管轄地域は原則として「申請者の住居地(住民票がある市区町村)」によって細かく割り振られているためです。
日本全国には8つの地方出入国在留管理局(本局)と、その下に連なる支局、さらに各地の出張所が配置されています。ここで多くの人が陥る罠が、最寄りの出張所や支局一覧から単純に距離の近い場所を選んでしまうことです。出張所の中には「在留資格の更新や変更の受付のみ」を行い、永住許可や難民認定、あるいは特定の就労ビザの初回審査には対応していない小規模窓口が少なからず存在します。
出入国在留管理庁の公式発表資料によると、限られた人員で審査品質とスピードを維持するため、拠点ごとに取扱業務を明確に区分しているのがその理由です。仮に管轄外の窓口へ出向いてしまった場合、受付番号すら発券されず、その日のうちに本来の管轄局へ移動を余儀なくされる事態に陥ります。まずは「自身の居住地を管轄している局はどこか」「その出張所は行いたい手続きに対応しているか」を公式サイトの管轄一覧で照合することが第一歩です。