欧米諸国に目を向けると、明確なコントラストが浮かび上がる。世界第3位の位置を保つアメリカは、先進国でありながら着実な人口増加を維持している。その原動力となっているのは、絶え間ない移民の流入だ。イノベーションを引き起こす多様性と労働力の確保において、アメリカの強みが存分に発揮されている。
一方で、ドイツやイタリアをはじめとする欧州主要国は、厳しい現実に直面している。右派政党の台頭によって移民受け入れ政策が制限されるなか、少子化の波を食い止める手段を失いつつある。域内での労働力奪い合いが激化し、経済成長の停滞が長期化するリスクが現実味を帯びてきた。