小樽飲酒運転事故の真相と加害者の現在|遺族の叫びと法改正の全貌

小樽飲酒運転事故の真相と加害者の現在|遺族の叫びと法改正の全貌

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現場となった小樽市銭函3丁目の道道・市道付近は、夏の行楽期になると小樽ドリームビーチを訪れる若者や家族連れで溢れかえるエリアです。事故当日の2014年7月13日は天候に恵まれ、ビーチには数千人の行楽客が集まっていました。加害者の男(当時31歳)は午前中から知人らとビーチ内の海の家で合流し、ビール、焼酎、酎ハイなどを連続してあおっていました。

警察の捜査報告および法廷での証拠開示によると、男が摂取したアルコール量は純アルコール換算で約100グラム以上に達していました。これは呼気中アルコール濃度にして基準値(0.15mg/L)の数倍を優に超え、歩行すら千鳥足になるほどの酩酊深度です。しかし午後4時半過ぎ、男は自身の大型RV車(ハイラックスサーフ)に乗り込み、そのまま帰路につきました。

車を走らせてわずか数百メートル、視界の開けた直線区間において男はスマートフォンに気を取られ、前方の確認を完全に怠りました。時速約50キロメートルから60キロメートルのスピードを維持したまま車体を左側の路側帯へと逸脱させ、水着姿の上に上着を羽織って歩いていた女性4人のグループを、減速することなく真後ろから直撃したのです。

目撃者の証言によると、衝撃音は数十メートル離れた店舗内にまで響き渡り、被害者の身体はボンネットを蹴り上げられて路上や雑木林へと激しく投げ出されました。現場には靴や荷物が散乱し、助けを求める悲鳴が響き渡る極限の状況下で、男は車を停止させることなくそのままアクセルを踏み込み、立ち去りました。

被害者のうち、医療機関に運ばれた3名(当時31歳、29歳、29歳)は頭部損傷や外傷性多発肋骨骨折などにより搬送先で息を引き取り、残る1名(当時30歳)も全治数カ月におよぶ重傷を負うという、あまりにも凄惨な結末を迎えました。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。