コスメを「塗る」時代は終わった。2026年の韓国美容界を牽引しているのは、個人の遺伝子データや皮膚マイクロバイオーム(常在菌叢)をその場で解析し、ミリグラム単位で処方する「バイオKビューティー」だ。
ソウル・江南(カンナム)の最先端エリアに並ぶフラッグシップショップには、AI皮膚診断装置と即時調合ラボが備わっている。かつての「バズりコスメ」を買い求める長蛇の列に代わり、いまや自分専用のセラムを仕立てるために世界中から人々が集まる。「自分だけに最適化されたものしか買わない」というZ世代・α世代の意識変化が、美容業界の構造そのものを根底から変えたのだ。この波はすでに表参道や銀座のポップアップストアにも波及しており、パーソナライズコスメの新たな標準となりつつある。