前監督の森士氏からチームを引き継ぎ、指揮を執る森大監督。新体制発足から月日が流れ、その指導理念はチームの隅々にまで浸透した。「監督の顔色を伺って動く選手はいらない」。指揮官が求めるのは、グラウンド上で自ら判断し、修正できる自律した個だ。
ミーティングでは監督が指示を一方的に与えるのではなく、選手同士がデータを基に意見を戦わせる。試合中のサインプレーにおいても、ベンチからの指示を待つだけでなく、フィールド上の選手たちが主導権を握る場面が増えた。この「自主性」こそが、土壇場のプレッシャー下でブレない精神的支柱となっている。