マッサマンカレーが国際的なスポットライトを浴びる決定的な契機となったのは、米大手ニュースメディアCNNの旅行・ライフスタイル情報サイト「CNN Travel」が発表した世界で最も美味な料理50(World's 50 Best Foods)でした。2011年に発表された初回のランキングにおいて、イタリアのナポリピッツァや日本の寿司、メキシコのタコスといった世界屈指の知名度を誇る名物料理を抑え、堂々の第1位に輝いたニュースは、世界のフードカルチャー界に強烈な衝撃を与えました。
さらに注目すべきは、読者投票や専門家の再調査を経て更新された2021年の改訂版ランキングにおいても、マッサマンカレーが再び王座(第1位)を堅持した点です。単なる一時的な話題作りや審査員の気まぐれではなく、10年以上の歳月を経てもなお「世界最高の美食」としての評価が揺らいでいない事実を証明しました。
CNNの選考委員会は当時、マッサマンカレーを評して「すべてのスパイスの王様であり、カレーの王様でもある。スパイシー、ココナッツ、甘み、そして香ばしさが融合した味わいは、どの料理よりも魅力的だ」と最大級の賛辞を贈りました。欧米のトラベラーやジャーナリストが東南アジアを訪れた際、現地料理特有の鮮烈な刺激と西洋人が親しみやすいスパイスの深みが両立している点に驚嘆し、圧倒的な支持票を投じたことが、このランキング結果を生み出した原動力です。