楽曲の息の長さは、音楽ビジネスの観点からも極めて興味深い事例として語られる。Spotifyをはじめとする音楽ストリーミングサービスでは、季節の変わり目や卒業シーズン、あるいは入学式を迎える春先になると、本作の再生回数が目に見えて跳ね上がる。
CDセールスが絶対的な指標だった時代から、カタログ価値(既発曲の継続的な消費)が重視される時代へ。音楽出版を担う権利ビジネスの現場において、本作のように「学校教育や合唱コンクール、街角のアコースティックライブで永続的に歌われ、演奏され続ける曲」の著作権価値は計り知れない。流行に左右されないメロディを持つ作品こそが、配信プラットフォームのアルゴリズムをも味方につけ、安定したロイヤリティを生み出し続けるという好例である。