得票数が急伸するにつれ、事態はネット掲示板の閉じた世界から一般のネットユーザーをも巻き込む騒動へと発展しました。象徴的だったのが、Yahoo!知恵袋をはじめとするQ&Aサイトやブログに投稿された、幼い子どもたちやその保護者の悲痛な叫びです。
「どうしてピカチュウやシェイミじゃなくて、コイルが1位なんですか?」「ピカチュウがかわいそうです、みんなピカチュウに投票してください」といった無垢な投稿がネット上で拡散されると、コイルショック ネットの反応は二極化しました。良識派のユーザーが「悪質な愉快犯による営業妨害だ」と憤る一方で、悪ノリを加速させたネット民は子どもたちのリアクションを格好の「燃料」として消費し、さらに投票スクリプトを強化していったのです。
中盤以降は、シェイミ ピカチュウ コイルの間で仁義なきスクリプト戦争が勃発。コイルの独走を阻止すべく、一般ファンや一部のプログラマーがシェイミ支援の自動ツールを稼働させ、サーバーに過大な負荷をかけ合うサイバー戦争のような様相を呈していきました。当時のYahoo!きっずの担当サーバーは断続的にアクセス障害を起こし、子ども向けポータルとしての正常な運営が極めて危ぶまれる危機的状況へと追い込まれていたのです。