ヒロミが結成していたコントトリオ「B-21 SPECIAL」は、当時の若者文化を象徴するスピード感と、先輩芸能人にも物怖じせず切り込む生意気なスタイルで一世を風靡した。彼らの持ち味は、下町情緒的な人情味と、都会的な冷めた視線のハイブリッドにあった。
当時、フジテレビジョンを中心とするキー局の番組で披露されたフリートークは、台本通りの予定調和を軽快に破壊していくエネルギーに満ちていた。気取ったトレンディドラマの世界観を「パスタ巻いてる?」の一言でパロディ化してしまう感覚。それは、急速に西洋化・高級志向化していく日本人のライフスタイルに対する、最も大衆的で健全な批評精神でもあった。