ネット上の情報やコミュニティ内の口コミには、古い制度に基づいた誤解や、法的なリスクを軽視した言説が散見されます。特に注意すべき2大盲点を検証します。
誤解1:「有効期限が切れても日本にいる限り問題ない」という危険な認識
在留カードを持っているため、ブラジルパスポートの期限が切れていても日本国内での日常生活に支障はないと錯覚する当事者が少なくありません。しかし、これは極めて危険です。出入国在留管理庁 ビザ更新(在留期間更新許可申請)の際、有効な旅券の提示が原則として義務付けられています。旅券の更新が間に合わず失効状態のままビザ申請時期を迎えると、入管側から理由書の提出を求められるなど審査が長期化・複雑化し、最悪の場合は在留資格の維持に重大な疑義を生じさせる引き金となります。
誤解2:「紛失しても新しく作り直せば同じ10年旅券がもらえる」という誤り
旧旅券の原本を提出できない紛失・盗難再発行の場合、ブラジルの旅券規則により、発行されるパスポートの有効期間は原則として最長4年(再度の紛失歴がある場合は2年や1年以下)へと大幅に制限されます。手数料は満額かかるうえに更新頻度が増えるため、経済的・時間的負担は倍増します。旅券の保管管理は日本国内であっても厳重に行う必要があります。