承太郎の死後、ファンの間では「どこかで生きているのではないか」「一巡したから復活したのではないか」という議論が絶えません。この真相を読み解くには、ジョジョ第6部の根幹である「宇宙の一巡」のルールを正確に理解する必要があります。
プッチ神父のメイド・イン・ヘブンによって宇宙は特異点を通過し、一度目の「一巡」を経験しました。この時、一巡前の世界で死亡した者(承太郎、徐倫、エルメェス、アナスイ)は、そのまま新世界へ引き継がれず、「似て非なる身代わりの人間」に置き換わってしまいます。刑務所に現れた偽の承太郎や徐倫の姿にエンポリオが絶望したシーンがこれにあたります。
しかし、エンポリオがウェザー・リポートのDISCを用いてプッチ神父を「一巡が完了する前」に完全抹殺したことで、神父が望んだ「人類が未来を知る天国の世界」は崩壊。プッチ神父という存在そのものが歴史から消滅した「再構築された新たな世界(一巡後の世界)」へと移行しました。
ラストシーンで描かれた世界では、徐倫は「アイリン」、アナスイは「アナキス」という名前に変わり、ジョースター家の過酷な因縁(DIOとの戦い)から解放されていました。アイリンの台詞の中には「これからお父さんに結婚の挨拶に行く」という言葉があり、「この世界にも承太郎に相当する父親が存在し、生きている」ことが明示されています。
ただし、第3部から第6部を戦い抜いた「空条承太郎」本人の意識や記憶がそのまま生き返ったわけではありません。旧世界の承太郎はケープ・カナベラルで確かに死亡しており、新世界にいるのは「DIOの呪縛から解き放たれ、娘とともに平穏に暮らす別の人生を歩む承太郎(の魂)」であるというのが公式な設定です。