このゲームの「正式名称」を聞かれて即答できる人は少ない。実は、学術的・文化的な分類では「拇指拳(ぼしけん)」や「指拳(ゆびけん)」といった伝統的な拳遊びの一種とされている。しかし、特定の全国統一された公式名が存在するわけではなく、長年にわたり各地で独自の呼び名が育まれてきた。
地域によって掛け声やタイトルは驚くほど多種多様だ。関東や関西では「いっせーのーせ」「いっせーのーで」が主流だが、九州では「いっちーの」、東海地方や一部の地域では「ちーちーぱっぱ」や「ルパン」といった個性的すぎる呼び名も根強く残っている。地方出身者が集まる場でこのゲームを始めると、掛け声の合わせ方だけでひとしきり議論が咲くのも面白い現象だ。