では、実際に暮らす埼玉県民は、度重なるランキング下位の報道をどのように受け止めているのでしょうか。大手掲示板やSNS、知恵袋に投稿された数千件の住民の声、さらには現地でのヒアリング調査から、リアルな本音を抽出しました。
ネット上の反応を分析すると、驚くほど感情的な反発が見られません。茨城県が魅力度最下位となった際に知事が定例会見で調査手法に苦言を呈したようなピリピリ感は皆無であり、埼玉県民の書き込みには特有の「冷めたユーモア」が漂っています。
「魅力度ランキング45位? 妥当すぎて草も生えない。誰が観光しに来るんだよ」
「頼むから魅力度最下位になってくれ。中途半端に40位とかが一番ネタにしづらい」
「愛着度最下位って言われても、池袋まで20分、新幹線は大宮からどこへでも行ける。生活で何一つ困ってないからノーダメージ」
県民の多くは、外向きのブランドイメージと日々の生活利便性を完全に切り離して捉えています。「休日に他県から大勢の観光客が押し寄せて道が渋滞するくらいなら、魅力度ランキングなんて永遠に最下位でいい」――そううそぶく住民の声からは、見栄を捨てて実利を貪る、成熟したベッドタウン住民ならではのしたたかさが透けて見えます。