歯茎の膿を自分で出すのは危険?針や綿棒で潰すリスクと正しい応急処置

歯茎の膿を自分で出すのは危険?針や綿棒で潰すリスクと正しい応急処置

歯茎の膿を自分で出すのは危険?針や綿棒で潰すリスクと正しい応急処置の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

ネット上の掲示板やSNSでは、「歯茎の膿を針で刺すと一気に血膿が出て痛みが引いた」「ニキビのようにフィステルを自分で潰すのが手っ取り早い」といった誤った体験談が散見されます。しかし、大阪つつい歯科・矯正歯科をはじめとする医療現場からの公式見解が示す通り、歯茎の膿を自分で出す行為は極めて危険であり、絶対に避けるべき愚行です。

なぜ自分で膿を出してはいけないのか。その決定的な理由は、口内環境の特殊性と感染拡大のメカニズムにあります。人間の口腔内には常時700種類以上、数千億匹もの細菌が生息しています。たとえライターの火やエタノールで針を炙ったとしても、完全な無菌状態(滅菌)を作り出すことは不可能です。それどころか、針や綿棒で傷口を広げることで、傷口から口腔内の常在菌が毛細血管や歯槽骨の中へ一気に侵入し、二次感染(混合感染)を誘発します。

さらに恐ろしいのは、指やティッシュで強い圧迫を加えた際、膿が外側だけに排出されるわけではない点です。圧迫によって病巣の薄い骨壁が破壊され、細菌が顎の骨の奥深くや周囲の軟組織へ押し込まれてしまいます。その結果、翌朝には顔の半分が風船のように腫れ上がり、口を開けることすら困難になるケースが後を絶ちません。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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