田野屋塩二郎が数年待ちの理由とは?幻の天日塩の製法と入手方法

田野屋塩二郎が数年待ちの理由とは?幻の天日塩の製法と入手方法

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田野屋塩二郎を生み出す佐藤京二郎氏は、かつて自動車の設計や開発に携わっていたという異色の経歴を持ちます。エンジニア時代に培った徹底的なデータ分析と論理的思考、そこに自然界のメカニズムを融合させた独自のアプローチこそが、彼の塩作りの根底にあります。

一般的な製塩では、釜で海水を煮詰めて水分を蒸発させる「採かん・煮沸」が主流ですが、田野屋塩二郎の塩は一切火を使いません。汲み上げた新鮮な海水をビニールハウス内の木箱に注ぎ、太陽光と自然の潮風、そして職人の手の感覚だけを頼りに蒸発・結晶化させる「完全天日塩」の製法を頑なに貫いています。

毎日何度も素手で海水をかき混ぜ、結晶の成長具合、その日の天候、湿度、風向きを微細に記録。数値化されたデータと研ぎ澄まされた人間の五感を融合させ、数ヶ月の歳月をかけて一粒の結晶へと昇華させます。「塩は調味料ではなく、食材そのものの旨味を引き出す媒介である」という佐藤氏の哲学が、一粒一粒に結晶として宿っています。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。