テレビ分配器で後悔続出?分波器との違いと映らない原因をプロが解剖

テレビ分配器で後悔続出?分波器との違いと映らない原因をプロが解剖

テレビ分配器で後悔続出?分波器との違いと映らない原因をプロが解剖の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

Q1:100円ショップや超格安で売られているプラスチック製の分配器を使っても大丈夫ですか?
A1:地デジの電波が非常に強い地域であれば一時的に映ることもありますが、基本的に推奨できません。安価なプラスチック製分配器は内部の金属シールドが不十分であり、宅内のWi-Fiルーターやスマートフォンの高周波電波を拾って画面にノイズが走る原因になります。また4K8K放送の広帯域伝送には非対応のものがほとんどです。安定した長期利用を考慮するなら、亜鉛ダイカスト製の国内メーカー認証品を選ぶべきです。

Q2:4分配器を買って、現在使わない余った端子をそのまま放置しても問題ありませんか?
A2:空き端子をそのまま放置すると、そこから微弱な電波漏洩が発生したり、外来ノイズが同軸ライン内に飛び込んで受信状態を悪化させたりすることがあります。またインピーダンスの整合性が崩れて信号の「反射波(ゴースト)」の原因にもなります。将来を見越して端子数の多い分配器を設置し、空き端子が生じる場合は、先端に「F型終端抵抗(ダミーロード・ターミネーター)」をねじ込んで塞いでおくのが通信工学上の基本ルールです。

Q3:分配器の先にもう1つ分配器を繋ぐ「多段接続(数珠つなぎ)」は可能ですか?
A3:技術的には物理接続できますが、極めて危険な配線方法です。2分配の後にさらに2分配を行うと、末端の端子では合計8dB以上の急激な電波減衰が生じ、高確率で受信限界を下回ってE202エラーが発生します。また電源供給の経路も複雑化して回路トラブルの温床になります。テレビを3台以上に増やしたい場合は、多段接続ではなく、最初から「3分配器」または「4分配器」をアンテナ元に設置し、必要に応じて上流にブースターを組み込んでください。

山崎 陸
著者

山崎 陸

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。