東京ドームのアリーナエリアは、外野側にメインステージを設置する標準レイアウトの場合、ステージ前から後方に向かって「Aブロック」「Bブロック」「Cブロック」「Dブロック」「Eブロック」「Fブロック」と配置されるのが通例です。横方向は1ブロックから15ブロック前後に分割され、1ブロックあたり約100席〜150席で構成されます。
ここで、ファンの間で都市伝説のように語り継がれている代表的な誤解を検証してみましょう。
【都市伝説1】「40ゲートからアリーナ席が出たというレポがある」
結論から言えば、現在のデジタルチケット運用において、40ゲートや41ゲートからアリーナ席が発券される可能性は実質ゼロです。ネット上で散見される「40ゲートだったのにアリーナだった」という言説の真相を調査すると、機材トラブルによるゲート急遽変更や、十数年前の紙チケット時代における例外的なイレギュラー対応、あるいは単なる虚偽投稿が拡散した結果であることが判明しています。階段やエスカレーターの安全動線から見ても、最上層のゲートからグラウンド階へ観客を逆流させることは警備上の重大な事故リスクを招くため、運営計画上あり得ません。
【都市伝説2】「早く並んで入場したほうが良い席が出る」
「開場時間と同時に入場するとアリーナが出やすい」「逆に開演直前のほうがアリーナが余っている」という入場順にまつわる噂も完全に否定されます。前述のとおり、主催者のチケットデータベース上では、入場手続きが行われるよりも前の段階で各来場者の会員番号に対して座席番号がすでに紐付けられています。入場ゲートでのスキャンは、サーバーに格納された確定座席をプリンターに出力させる「キー」に過ぎません。何時に入場しようとも発券される席番号が変わることはありません。
【都市伝説3】「アリーナ席ならすべてが神席である」
これは現地を訪れたファンが最も強く痛感する現実です。東京ドームのアリーナは高低差が一切ない完全な平面フロアです。前方に長身の観客が重なったり、メインステージから離れた後方ブロック(D〜Fブロック)かつ花道から遠い端席になった場合、ステージ上のメンバーはおろか大型ビジョンすら人の頭で見えなくなる「埋もれ席」が発生します。「肉眼で推しを捉える」という観点においては、スタンド前列やバルコニー席のほうが視界を遮るものがなく、遥かに快適な鑑賞環境が担保されるケースは多々あります。