イソバイドを語る上で避けて通れないのが、その「凄まじい飲みにくさ」です。冷やしても、何かに混ぜても隠せない強烈な渋みと酸味は、患者にとって毎日の苦行でした。このコンプライアンス(服薬遵守)の低さが、今回の供給体制見直しを後押しした側面は否定できません。
現在、医療現場ではシロップ剤から、比較的服用しやすい「イソバイドゼリー」や、他社が製造するジェネリック医薬品(イソソルビド内用液)への切り替えが急速に進んでいます。つまり、古いタイプの液剤ボトルが淘汰され、より扱いやすい製剤へと市場がシフトしている過渡期にあると言えます。