東京都練馬区高野台三丁目の閑静な一角に佇む順天堂大学医学部附属練馬病院は、2005年の開院以来、医療過疎とも評された城北・西武沿線エリアの医療地図を塗り替えてきた。約70万人を超える練馬区民にとって、高度な外科手術や専門治療を地元で受けられる恩恵は計り知れない。
同院が担う最大の看板が地域医療支援病院の役割だ。地域の開業医では対応できない重篤な疾患を引き受け、病状が安定した患者は再び地域のクリニックへ逆紹介して戻す。この循環型の連携が機能して初めて、大病院のベッドは常に空きを確保できる。単独で患者を抱え込むのではなく、練馬区医師会や周辺自治体の医療機関と双方向でカルテ情報を共有しながら、地域全体の病床回転率を支えている。