長期放送されたドラマゆえに、ネット上の掲示板や知恵袋ではいくつかの誤った噂や記憶違いが定着しています。その代表例が「加津は最終的に眞と結婚したのではないか」という憶測です。
幼少期から思春期にかけて、幸楽の眞と加津はお互いの愚痴をこぼし合う唯一無二の相談相手でした。眞が東大受験に失敗した際も、親からの過剰な期待に押し潰されそうになった際も、加津の客観的な叱咤激励が救いとなっていました。しかし、二人の関係はあくまで「戦友」であり、恋愛感情へ発展することはありませんでした。眞は職場で出会った貴子と結ばれており、加津は祝福する側として列席しています。
もう一つの誤解が、「最終回で加津が不自然に消えた」という説です。実際には第10シリーズの最終回にきっちり登場しています。この誤認が生まれた背景には、2012年以降に放送された渡る世間は鬼ばかり スペシャルにおいて、加津の出番が極端に減少、あるいは登場しなくなった事実があります。物語の中心がおかくらの最終回的な事業継承問題(大吉の遺産、長子と日向子の板前修業、壮太の独立)や幸楽の遺産争いへと回帰していったこと、そしてキャスト本人の実生活における大きな転機が重なったことが理由です。