ジャニーズ(現STARTO ENTERTAINMENT)のグループにおいて、メンバーカラーは事務所上層部によってデビュー時に厳格に定められるケースと、活動のなかで自然発生的に決まるケースの2通りが存在します。Hey! Say! JUMPは明確に「後者のグラデーションを経て定着したグループ」です。
2007年11月のワールドカップバレーボールでのデビュー時、衣装はグループ全体で統一された白や金、あるいは年上組の「Hey! Say! BEST」と年下組の「Hey! Say! 7」というユニット別のツートンカラーで構成されていました。10人という大所帯だったこともあり、個々人に固定色が割り振られていたわけではありません。
転換点となったのは、2008年から2010年にかけてのグループ内フォーメーションの再編です。デビュー曲『Ultra Music Power』で実質的なセンターを務めていたのは当時高い知名度を誇っていた中島裕翔でした。この時期、中島はステージの中央で情熱的な赤を身に纏う機会が多く見られました。
しかし、ドラマ『探偵学園Q』や『スクラップ・ティーチャー』などを経て山田涼介の圧倒的な求心力と人気が急伸すると、プロデューサー陣は山田を絶対的エースへ据える抜擢を決断します。このセンター交代に伴い、「センター=赤」という王道セオリーに沿って山田の赤が固定化されていきました。
押し出される形となった中島裕翔には、彼の持つ清潔感、長身で爽やかな佇まいを最大限に生かす色として「水色」が割り振られました。当時のアイドル誌の対談やテレビ特番インタビューで中島自身が「最初は悔しさや戸惑いがあった」と吐露したように、このカラー変更は単なる衣装の都合ではなく、10代の少年たちが直面した過酷なポジション争いの結果でもあったのです。
その後、2010年春のコンサートツアーグッズや公式ペンライトの販売、テレビのテロップ色が連動する形で、現在の8色(当時は岡本を含めた9色)が公式カラーとして完全に固定化されるに至りました。