Q1:自分が複雑性PTSDかもしれないと感じた場合、何科を受診すべきですか?
A1:精神科または心療内科を受診してください。ただし、すべての精神科医がトラウマ治療や心理療法に精通しているわけではありません。初診を検討する際は、クリニックの公式ウェブサイト等で「トラウマケア」「EMDR認定セラピスト在籍」「PTSD専門外来」などの明記があるかを確認するか、公認心理師による専門カウンセリングと連携している医療機関を選ぶことが望ましいです。
Q2:親と直接対決して過去の虐待を認めさせれば症状は改善しますか?
A2:臨床現場において、加害者である親への直接対決が治癒につながるケースは極めて稀です。多くの場合、親側は「そんな昔のことは覚えていない」「お前のためを思ってやった」と否認や正当化を行い、当事者が致命的な再トラウマを負う結果となります。治療の目標は加害者の改心ではなく、過去の被害と現在の自己を切り離し、情緒的に完全に自立することに置かれます。
Q3:複雑性PTSDを患いながら働き続けることは可能ですか?
A3:適切な自己コントロール技術を身につけ、就労環境を調整することで十分に可能です。しかし、症状が重篤で過覚醒や抑うつが激しい時期には、休職して治療に専念することが最優先されます。復職や就労にあたっては、精神障害者保健福祉手帳の取得による障害者雇用枠の活用や、就労移行支援事業所によるストレスマネジメント訓練を利用することが、再発を防ぐ有効な防壁となります。