萩のシンボルである萩城下町は、まるでタイムスリップしたかのような美しい街並みが残るエリアだ。黒板張りの越ヶ浜の民家や、夏みかんが黄色い実をのぞかせる白色の土塀。この独特の景観は、かつての武家屋敷や豪商の館がそのままの形で保存されているからこそ見られる景色である。
城下町エリアから少し足を伸ばした場所には、初代内閣総理大臣を務めた伊藤博文の旧宅や別邸がひっそりと佇む。松下村塾で学んだ貧しい農民出身の青年が、いかにして国家のリーダーへと登りつめたのか。その足跡を辿るエピソードは深く、歴史ファンならずとも惹き込まれる魅力にあふれている。
散策のコツは、徒歩だけに頼らず、レンタサイクルや人力車を上手に活用すること。広い城下町を効率よく巡ることで体力的な疲労を防ぎ、一つひとつのスポットをじっくりと楽しむゆとりが生まれる。