ネット上の情報で散見される「洋服ハンガーに掛けたままでシワを伸ばす」という方法は、和服の構造上きわめて危険な誤解です。浴衣は洋服と異なり肩線に傾斜がなく、直線に縫い合わされています。細い針金ハンガーや洋服用の立体ハンガーに長時間掛けると、重みで肩部分の生地が抜け、衿元がだらしなく広がって型崩れを起こします。
脱いだ当日の汗抜きには、必ず着物専用の「きものハンガー(伸縮式で袖まで水平に伸びるもの)」を使用し、浴衣 ハンガー干し 陰干しの原則を守ることが不可欠です。直射日光にあてると紫外線で染料が退色(ヤケ)するため、風通しの良い日陰で湿気を取り除きます。
また、浴衣の保管方法 たとう紙への収納に関しても注意点が存在します。クリーニング店から戻ってきた浴衣を「透明なビニール袋に入れたままタンスにしまう」行為は厳禁です。ビニール内部に湿気が滞留し、半年足らずで青カビや悪臭が発生する温床になります。戻ってきたらすぐにビニールを外し、通気性と吸湿性に優れた和紙製の「たとう紙」に移し替えて収納するのが基本です。