時代の変化に伴い、床の間を持たない洋風建築やマンション暮らしの家庭が増加している。これに対し、食文化の保護や地域食材の消費拡大を掲げる農林水産省は、現代のライフスタイルに即した日本の伝統行事の継続を呼びかけている。
大きな三方や大型の鏡餅を飾るスペースがない場合でも、無理に伝統を諦める必要はない。リビングのサイドボードや玄関の靴箱の上、キッチンのカウンターなど、家族が集まり清らかに保たれている場所であれば、小さな台座とミニサイズの鏡餅を飾るだけで十分に神様をお迎えできる。
重要なのは場所の広さや装飾の豪華さではなく、空間をきれいに掃除し、感謝の意を込めて正月飾りを配置する心のあり方だ。コンパクトな木製三方やモダンな手吹きガラス製の鏡餅など、現代のインテリアになじむ新しい道具も多数登場しており、伝統は時代に合わせてしなやかに変化を続けている。