月20万の手取りは実際いくら?額面との差額や生活費のリアルを徹底解説

月20万の手取りは実際いくら?額面との差額や生活費のリアルを徹底解説

月20万の手取りは実際いくら?額面との差額や生活費のリアルを徹底解説とはどのようなものなのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

求人情報や雇用契約書に「月給20万円」と記載されていた場合、毎月指定の銀行口座に振り込まれる実際の金額は20万円ではありません。額面20万の手取り計算を行うと、実際に手元へ残る可処分所得は約15万8,000円から16万7,000円前後へと大きく目減りします。

この約3万5,000円から4万円以上にのぼる額面と手取りの差額理由は、給与から天引きされる「社会保険料」と「法定税金」の存在にあります。会社員として働く場合、給与が支払われる段階でこれらが強制的に源泉徴収されるため、労働者が自由に使える現金は額面の約8割程度にとどまるのが日本の税・社会保障制度の基本構造です。

差額の筆頭となるのが社会保険料です。2026年時点の料率において、労使折半で差し引かれる厚生年金保険料は標準報酬月額20万円に対して月額1万8,300円(料率18.3%の半分である9.15%)。さらに全国健康保険協会(協会けんぽ・東京都の場合など)の健康保険料が約9,980円(約10%の半分)、雇用保険料が1,200円(労働者負担0.6%)控除されます。社会保険料だけで毎月約2万9,500円近くが差し引かれる計算です。

ここからさらに、給与所得控除や基礎控除、社会保険料控除を反映させた課税所得に対して、国税である「所得税」(月額約3,300円〜3,500円)が課されます。新卒採用など就職1年目の春は前年の所得がないため住民税が発生せず、手取りは約16万7,000円程度で推移しますが、問題は社会人2年目の6月です。前年の所得に応じた個人住民税(月額約7,000円〜8,000円)の徴収がスタートするため、手取りは一気に約15万9,000円〜16万円前後まで下落します。昇給がないまま2年目を迎えた若手社員が「給料が減った」と感じる主因は、まさにこの住民税のタイムラグにあります。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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