「夢女子」とは、漫画、アニメ、ゲーム、2.5次元舞台などに登場する特定のキャラクターに対して恋愛感情を抱いたり、そのキャラクターと自分(あるいは自分の分身となるオリジナルキャラクター)が友人関係や恋人関係として交流するシチュエーションを想像・創作して楽しむ女性ファンの総称です。
この文化の根底には、1990年代からインターネット黎明期にかけて個人ファンサイトを中心に発展した「夢小説(ドリーム小説)」が存在します。読者が主人公の名前を自分の名前に変換して読む機能(名前変換)を起点に、現代ではイラストで世界観を表現する「夢絵(ゆめえ)」や、SNSでの短文妄想ポストなどへと多様化を遂げています。
夢女子を正しく理解するうえで避けて通れないのが、混同されやすい「腐女子」や「リアコ・ガチ恋」との差異です。それぞれの立ち位置と心理的スタンスを整理したのが以下の比較データです。
このように、「自分自身が物語に入り込むか(夢女子)」と「2人の関係性を外から眺めるか(腐女子)」という視点の差異、ならびに「二次元・虚構としての枠組みを楽しんでいるか(夢女子)」と「現実の交際を求めているか(リアコ・ガチ恋)」という対象への現実感の差によって、それぞれの領域は厳密に分かれています。