渡辺美里の『夏が来た!』の発売日は1991年6月21日。通算20枚目のシングルとしてリリースされた本作は、明治生命(現・明治安田生命)の「スーパーライフ」CMタイアップ曲として大量オンエアされ、初夏の街中に鮮烈なインパクトを与えた。
本作の作曲者を務めたのはシンガーソングライターの大江千里である。渡辺美里と大江千里のタッグといえば、『すき』『10 years』『RAINBOW Puddle』など、美里クラシックスの屋台骨を支えてきた黄金の組み合わせだ。大江特有の跳ねるようなピアノリフと哀愁を帯びたポップセンスに、編曲家・大村雅朗によるブラスセクションとギターカッティングが重なり、圧倒的なドライヴ感が生まれた。
シングル発売直後の1991年7月6日にリリースされた6thオリジナルアルバム『Lucky』において、『夏が来た!』は作品全体のダイナミズムを牽引する中核としての役割を果たす。オリコンチャート1位を獲得した同アルバムは、彼女がボーカリストとして円熟期を迎え、スタジアム規模のスケール感を完全に手の内に収めた記念碑的作品となった。