上越市と妙高市。隣り合う2つの都市の首長がどう手を取り合うかは、地域経済の死活問題に直結する。産業振興と定住促進を掲げる中川幹太上越市長と、環境保全とグローバルリゾートの調和を模索する城戸陽二妙高市長。両者の政治的スタンスや政策の力点は時にグラデーションを見せるが、広域連携という大義名分のもとで水面下の調整が激しさを増している。
とくに医療体制の共同維持と、ゼロカーボンシティ実現に向けたインフラ統合は待ったなしの状況だ。両市をまたぐ広域ごみ処理施設の稼働や防災拠点の再編など、住民の生活に直結するアジェンダが山積みとなっている。時に市議会同士の意地の張り合いが表面化することもあるが、人口減少という共通の敵を前に、二人のリーダーがどのような政治決断を下すのか。市民は首長室の窓をじっと見つめている。