嵐がグループ活動の歩みを止めた原点を振り返ることは、彼らの現在のスタンスを理解する上で不可欠です。
2020年12月31日に開催された無観客生配信ライブ「This is 嵐 LIVE 2020」は、事実上の「嵐ラストライブ」として多くの人々の記憶に刻まれました。東京ドームの広大な空間をフルに活用し、最新鋭のXR技術とファンからのメッセージを融合させたあの夜、5人は涙を堪えながらファンへの感謝と「いつかまた」という再会の誓いを残しました。
そもそも、嵐活動休止の真相の根底にあるのは、リーダーである大野智氏の「一度何事にも縛られず、自由な生活をしてみたい」という率直な告白でした。2017年6月に大野氏からメンバーへ打ち明けられたこの思いに対し、4人は引き留めるでも切り捨てるでもなく、徹底的な対話を重ねました。
当時の会見で櫻井翔氏が語った「1人でも欠けたら嵐ではない。5人でなければ嵐のパフォーマンスはできない」という言葉は、グループの絶対的な行動規範を示しています。かつての「嵐東京ドームラスト公演」を含め、彼らは常に5人全員の合意と納得感を最優先に走ってきました。だからこそ、「大野氏を芸能界に縛り付けない」「しかし嵐という母体は消滅させない」という、前例のない無期限活動休止という道が選ばれたのです。