平次を語る上で欠かせないのが、メカニックと家族関係という2つの重要な裏設定です。
まず、作中で幾度となく危機を救ってきた平次のバイク車種について。作画や設定資料をもとに検証すると、平次が愛用しているのはカワサキ(Kawasaki)の「KLX250」をベースにしたオフロードバイクです。作画の年代によって細部のディテールやカスタム(トラッカースタイル等)に変化は見られますが、高い走破性と機動力を誇る250cc単気筒マシンであり、階段を駆け上がったり線路上を爆走したりといった規格外のアクションを可能にしています。
そしてもうひとつの重要人物が、父・服部平蔵です。大阪府警のトップ(警視監・本部長)であり、鋭い眼光の「キツネ目」が特徴の平蔵は、推理力・剣術・政治的判断力のすべてにおいて平次を遥かに凌駕する怪物として描かれます。時には平次を捜査の「囮」として容赦なく利用することすらありますが、その根底には息子の実力への絶対的な信頼があります。この厳格な父の存在こそが、平次が奢ることなく探偵として成長し続ける最大の抑止力であり、道標となっているのです。
さらに、平次を象徴するのが数々のかっこいい名言です。
- 「命には限りがあるからこそ大切なんや…限りがあるからこそ、がんばれるんやないか…」(そして人魚はいなくなった)
- 「不可能な物を除外して行って残った物が…たとえどんなに信じられへん人間やとしても…それが真相や!!」
命を軽んじる犯人に対して叩きつけるこれらの言葉には、単なる謎解きゲームに興じるのではない、人間としての誠実さと倫理観が凝縮されています。