市販のジンギスカンのタレが手元になくても、自宅の調味料をブレンドするだけで専門店の味を再現できます。黄金比率のジンギスカン風自家製タレは、醤油大さじ3、みりん大さじ2、酒大さじ1、砂糖小さじ2をベースに、すりおろしたリンゴ(または果汁100%リンゴジュース)大さじ2、すりおろし玉ねぎ大さじ1、ニンニクと生姜を各小さじ1/2加えます。このタレにラム肉薄切りを15分ほど漬け込んでから焼くと、メイラード反応による芳醇な香ばしさが立ち上り、羊肉のクセは甘露な旨味へと完全に同化します。
一方で、大人の晩酌を劇的に格上げするのが、中国・新疆ウイグル自治区やシルクロード周辺の羊肉料理にルーツを持つラム肉クミン炒め本格スパイス(孜然羊肉風)です。羊肉とクミンの相性は調理科学的にも証明されており、クミンの主成分であるクミンアルデヒドが、羊肉の脂質に含まれる揮発成分を包み込み、爽快で重厚なスパイシーフレーバーへと変容させます。
作り方はシンプルそのもの。フライパンに油とクミンシード(ホール)小さじ1、粗挽き唐辛子ひとつまみを入れて弱火でじっくり熱し、油に香りを移します。香りが立ったら強火にし、ラム肉薄切りと斜め切りにした長ネギを投入。塩と粉末クミン(パウダー)、少量の醤油を鍋肌から振って一気に煽り上げます。油をまとったスパイスの粒が肉の表面で弾け、ひと口食べるごとにビールが止まらなくなる病みつきの味わいが完成します。