飲食店や給食施設などの現場において、食品衛生管理者が特に目を光らせているのが紙製品の「交差汚染」と「異物混入」のリスクだ。耐水性の低いペーパータオルを肉や魚のドリップ拭きに使用すると、ふやけた紙くずが食材に付着し、調理後の料理に混入する事故が頻発する。
また、手を拭いた後のペーパータオルをそのまま調理台の拭き上げに再利用する行為は、厨房衛生管理の観点から絶対に避けなければならない。手から移った細菌が調理器具や食材へ繁殖する経路になりかねないからだ。「安価なペーパータオルを大量に消費すればコストを抑えられる」という考え方は逆効果である。水分を吸うたびに破れて何枚も無駄にしてしまっては、かえってコストパフォーマンスを悪化させる。用途に合った紙を正しく1枚使うことこそが、衛生リスクの回避と無駄な支出の抑制につながるのだ。