コストが高騰する局面で、予算オーバーを回避するための成功法則とは何か。第一線の現場で活躍する建築家たちは、「部屋数を増やす発想を捨てること」だと口を揃える。壁やドアが一枚増えるごとに、資材費だけでなく施工にかかる人工代が跳ね上がる。不要な廊下を徹底的に削り、空間を一体化させるオープンな間取りを選ぶことが、予算を劇的に抑える最大の裏ワザだ。
さらに、建物の形状をシンプルな総2階建ての「四角形」に近づける手法も絶大な効果を発揮する。凹凸の多い複雑な外観は外壁面積を増やし、雨漏りのリスクと工賃を跳ね上げる要因にしかならない。必要な部分に予算を集中投下し、無駄な施工を排するメリハリの利いた判断こそ、後悔しない家づくりへの最短ルートだ。