水金地火木土天海冥の真相|なぜ冥王星は除外?2026年最新の惑星論

水金地火木土天海冥の真相|なぜ冥王星は除外?2026年最新の惑星論

水金地火木土天海冥の真相|なぜ冥王星は除外?2026年最新の惑星論の背景について、専門知識を詳しくお届けします。

冥王星が惑星の座を追われた直接的な引き金は、準惑星エリスの発見と影響に他なりません。2005年、米カリフォルニア工科大学のマイク・ブラウン教授率いる研究チームが、太陽系外縁部において冥王星に匹敵する質量を持つ天体「エリス(発見当初の仮符号:2003 UB313)」を発見しました。エリスの発見は天文学界に激震を走らせました。なぜなら、冥王星を惑星と呼び続けるならば、エリスも第10惑星として認めなければならず、さらにはエッジワース・カイパーベルトに無数に潜む同規模の氷天体までも次々に惑星として追加せざるを得なくなるからです。

こうした混乱を収拾するため、2006年8月にチェコ・プラハで開催された第26回国際天文学連合(IAU)総会において、人類史上初めて明確な国際天文学連合の惑星定義が決議されました。公式発表資料によると、太陽系の惑星は以下の3つの条件をすべて満たす天体と定められたのです。

  1. 太陽の周りを公転していること。
  2. 十分な質量を持ち、自己重力によってほぼ球形を保っていること(静水圧平衡)。
  3. その軌道周辺から他の天体を一掃していること(クリアしていること)。

冥王星は1番目と2番目の基準を完璧にクリアしていたものの、3番目の条件を満たすことができませんでした。冥王星の公転軌道周辺には、自身の質量を遥かに凌ぐ無数のカイパーベルト天体(小天体群)が混在しており、冥王星はそれらを重力的に支配・排除できていなかったのです。この決定により、冥王星は「dwarf planet(準惑星)」という新たな天体カテゴリーに再分類され、長年親しまれた9大惑星の枠組みから除外される事態となりました。これが、冥王星が準惑星になった真相および冥王星の除外理由の核心です。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。