多くの柱が鬼によって家族を奪われた復讐心から入隊する中、蜜璃の出自は大きく異なります。彼女は5人兄妹の長女として生まれ、温かい両親と仲睦まじい兄弟に囲まれて育ちました。家庭環境には恵まれていたものの、彼女を苦しめたのは自身の「異能」と「世間の偏見」でした。
17歳の際に行われたお見合いで、相手の男性から「君と結婚できるのは熊か猪くらいだ」「そのおかしな髪の色も子供に遺伝したらと思うとゾッとする」と酷毒な言葉を浴びせられ、破談に追い込まれます。自らを恥じた彼女は、髪を黒く染め、食べる量を極限まで減らして自分を偽ろうとしました。しかし、そんな生き方に限界を感じていた折、産屋敷耀哉から「自分の強さを誇りなさい」と認められたことで、「ありのままの自分を受け入れてくれる殿方を見つける」という純粋な願いを胸に鬼殺隊への入隊を決意したのです。