本作のヒットは、全国の楽器店から特定モデルのギターが姿を消すという異例の経済効果をもたらしました。作中で描写される楽器や周辺機材のこだわりは、経験者も驚くほどの精密さを誇ります。
物語序盤でひとりが父親から借りて使用していたのが、漆黒のボディにゴールドパーツが輝くGibson Les Paul Custom 1968(レスポール・カスタム)です。重厚で太いトーンを持つヴィンテージギターの象徴であり、初心者には扱いにくいとされるこの名機をぼっちちゃんが弾き倒す姿は、視聴者に強烈なインパクトを残しました。
そして物語の重要な転換点で手に入れる2本目の愛機が、Yamaha PACIFICA611(パシフィカ)です。フロントにP-90タイプのピックアップ、リアにハムバッカーを搭載したカスタム仕様で、多彩な音作りと高い演奏性を両立した実力派モデル。放送直後から全国で注文が殺到し、数か月にわたる入荷待ちが続くなど、楽器業界における最大のヒット商品となりました。エフェクター(RATやワウペダルなど)や自宅練習用アンプ(Yamaha THRシリーズ)の描写に至るまで、リアルの現場機材に忠実な設定が施されています。