金田正一氏が打ち立てた通算成績は、現代の投球回制限や先発・救援の分業制が確立されたプロ野球界では「絶対に破られないアンタッチャブル・レコード」と断言できます。1950年に愛知・享栄商業高校を中退して弱小球団だった国鉄スワローズ(現・東京ヤクルトスワローズ)に入団すると、1年目から剛速球を武器に頭角を現しました。
国鉄時代には、チームの勝ち星の大半を一人で稼ぎ出す獅子奮迅の活躍を見せ、14年連続20勝以上という驚異的な記録を樹立しました。1965年には読売ジャイアンツへ移籍し、長嶋茂雄氏や王貞治氏らとともに「V9」の黄金期を支える精神的支柱となりました。現役20年間で積み上げた主な通算記録は以下の通りです。
【金田正一氏の主な通算記録】
・通算勝利数:400勝(日本プロ野球歴代1位)
・通算奪三振:4490奪三振(日本プロ野球歴代1位)
・通算登板数:944試合(歴代3位・先発としては歴代1位)
・通算投球回:5526回2/3(歴代1位)
・完全試合1回、ノーヒットノーラン2回、沢村栄治賞3回獲得
これらの数字は、単なる能力の高さだけでなく、怪我に屈しない強靭な肉体と極限の自己規律があったからこそ成し得た大金字塔です。