お腹の張りを改善しようとして、ネット上の情報を鵜呑みにした結果、かえって症状を悪化させてしまう落とし穴が存在します。代表的な3つの誤解を正しく理解しましょう。
誤解1:「食物繊維を摂れば摂るほどガスが抜ける」の罠
便秘解消のためにゴボウ、玄米、サツマイモ、オートミールなどの不溶性食物繊維を大量に摂取していませんか。腸の動きが低下している状態で不溶性食物繊維を過剰摂取すると、便の体積が増えすぎて腸管内で大渋滞を起こし、細菌による発酵が加速して膨大なガスが発生します。
張りが強い時期は、便を柔らかくして滑りを良くする水溶性食物繊維(海藻類、オクラ、キウイフルーツなど)を優先的に選ぶのが鉄則です。
誤解2:「ヨーグルトや納豆は誰の腸にも善玉菌として働く」という盲点
近年、小腸内で細菌が異常増殖するSIBO(小腸内細菌増殖症)という病態が注目を集めています。通常は大腸に多く棲む細菌が小腸で増えてしまう疾患であり、この状態で発酵食品やオリゴ糖を摂取すると、小腸内で爆発的にガスが生成され、激痛と膨満感を招きます。
良かれと思って続けているヨーグルトや納豆でお腹が張る場合は、発酵性糖質を一時的に制限する低FODMAP(フォドマップ)食事療法への切り替えが推奨されます。
誤解3:「炭酸水は胃腸を刺激してスッキリさせる」の嘘
便秘対策として炭酸水を一気飲みする民間療法がありますが、すでに胃腸内にガスが充満している人にとっては、直接二酸化炭素を消化管へ注入しているのと同義です。胃の受容体が過敏に反応し、胃痛や逆流性食道炎症状を併発するリスクがあるため控えましょう。