2021年を象徴する作品として外せないのが、全世界で空前の大旋風を巻き起こした『イカゲーム』です。Netflix史上最大のヒット作となった本作は、世界94カ国で視聴ランキング1位を獲得。米プライムタイム・エミー賞では非英語圏作品として史上初の主演男優賞(イ・ジョンジェ)や監督賞など主要6冠を達成し、社会現象となりました。
「だるまさんが転んだ」や「型抜き」といった昔ながらの子供の遊びを命がけのデスゲームに仕立て、現代社会の貧富の格差や人間のむき出しのエゴを痛烈に風刺した構成が、言語の壁を越えて世界中の視聴者の心を捉えました。
一方、ソン・ジュンギの圧倒的なカリスマ性が光った『ヴィンチェンツォ』も、国内外で極めて高い評判を集めました。イタリアマフィアの顧問弁護士である主人公が、巨大悪徳企業に立ち向かうダークヒーロー劇です。最高視聴率14.6%を記録した本作は、冷徹な復讐とシュールなコメディが絶妙に融合した唯一無二のトーンで展開され、「悪は悪によって処断する」という妥協なきカタルシスが絶賛を浴びました。