占星術において、星座(サイン)はカレンダーの機械的な日付ではなく、太陽が黄道十二宮のどの位置に位置しているかで定義されます。天秤座は黄道第7宮にあたり、春分点を0度としたときの太陽黄経180度から210度未満の領域を指します。太陽がちょうど黄経180度を通過する瞬間が、日本の天文学および暦における「秋分の日(秋分点)」です。
一般的な星占いでは、分かりやすさを優先してカレンダー上の日付を固定し、天秤座の期間を「9月23日〜10月23日」と記載することが通例となっています。月で言えば9月下旬から10月下旬に位置し、厳しい残暑が引いて秋の気配が本格化する季節の移り変わりと重なります。
占星術の基礎分類において、天秤座は「風のエレメント(知性・情報・コミュニケーション)」に属し、行動パターンを示す3区分では「活動宮(自発性・開拓精神)」に分類されます。さらに支配星(ルーラー)は美と調和、愛を司る「金星(ヴィーナス)」です。この3要素の組み合わせこそが、天秤座が持つ洗練された社交性や鋭い審美眼、公平さを重んじる気質の根底を形作っています。