室内で虫に刺された際、原因害虫を正しく特定しないまま市販の防虫スプレーやくん煙剤を使用しても、全く効果が得られない事態に陥ります。特に近年、インバウンドの増加に伴い都市部の宿泊施設や住宅街で被害が急増している「トコジラミ(ナンキンムシ)」や、寝具に潜む「ツメダニ」「イエダニ」との見分けは極めて重要です。
各害虫の吸血特性、好発部位、刺され跡の形状、症状の推移を比較した以下のデータを参考に、自身の症状を客観的に見極めてください。
見分ける決定的な基準は、「刺された部位の局所性」です。パジャマやズボンの下、腹部や太ももの内側など「服に覆われた柔らかい部分」を中心に刺されている場合はダニの可能性が濃厚です。一方、就寝中に露出していた首回りや顔、腕全体に広範囲の刺し跡が直線状に並んでいる場合はトコジラミを疑う必要があります。そして、「靴下を履く境目やすねの周囲だけが集中的に狙われ、硬い赤みと水ぶくれがある」場合は、ノミの仕業であると判断できます。