GoogleやSNSの検索窓に施設名を入力すると、予測候補として突如現れる「だざいふ遊園地 閉園 噂」の文字。週末の家族旅行やお出かけを計画している保護者にとって、心臓に悪いこの不穏な言説はどこから生まれたのでしょうか。結論から申し上げますと、だざいふ遊園地が閉園する予定は一切なく、2026年現在も元気に通常営業を継続しています。
火のない所に煙が立った理由を調査すると、福岡県内で相次いだ「レジャー施設の地殻変動」が深く関係している事実が判明しました。九州のテーマパーク史を振り返ると、2017年末に北九州市の「スペースワールド」が幕を閉じ、さらに2021年末にはだざいふ遊園地と同じ西鉄グループが長年運営していた福岡市東区の「かしいかえん シルバニアガーデン」が惜しまれつつ閉園しました。この「西鉄系列の歴史ある遊園地が姿を消した」という衝撃的な報道の記憶が、数年の時を経て一般ユーザーの脳内で混同され、ネット上の伝言ゲームによって「太宰府の遊園地も終わるのではないか」という誤情報へと変貌していったのです。
さらに、感染症拡大期に実施された断続的な臨時休園や営業時間短縮のアナウンスが、当時のまとめサイト等でセンセーショナルに拡散された残滓も影響しています。しかし、公式運営母体である株式会社太宰府園(西日本鉄道および太宰府天満宮などが出資)の財務基盤と地域連携は強固です。近年では老朽化した施設をただ維持するだけでなく、後述する木育アトラクションの新設など、明確な低年齢層シフトを打ち出して設備投資を敢行しています。「閉園どころか、現代のニーズに合わせて賢く生き残り戦略を成功させている」というのが、現場取材から導き出された客観的事実です。