ビジネスパーソンにとって最も頭を悩ませるのが、毎日のオフィスカジュアルにおける気温15度対策です。オフィス環境はビル空調によって外気から遮断されており、往復の通勤ラッシュ時(満員電車内の過熱)とデスクワーク時(底冷えや送風)で体感環境が目まぐるしく変化します。
オフィスカジュアルの正解は、「3層グラデーション構造」の構築です。外装(ジャケット・アウター)、中装(ブラウス・ベスト・カーディガン)、内装(機能性インナー)を明確に機能分担させます。
ベースとなる寒暖差対策インナーの選び方が成否を分かちます。最高気温15度の日は、急激な発汗でも蒸れにくい「吸放湿性を備えた微起毛インナー」や「薄手ウール混インナー」がベストチョイスです。真冬用の極厚発熱インナーを着用してしまうと、電車内や暖房の効いた会議室で汗冷えを起こす原因になります。最低気温15度の日には、コットンレーヨンやシルク混など、肌触りが滑らかで調温機能に優れたロングスリーブインナーを忍ばせるのが快適さを維持する秘訣です。
羽織りには、ウールライクなツイードジャケットやダブルブレストのノーカラージャケットが活躍します。オフィス内ではジャケットを脱いでも品格を保てるよう、ボウタイブラウスやミラノリブのきれいめニットをスタンバイ。首元にはシルクスカーフを軽く巻いておくことで、外気の冷えを防ぎつつ、デスクワーク中は簡単に外して体温調節が可能です。足元は60デニール前後のチャコールグレータイツ、あるいはシアーソックスとローファーの組み合わせが、露出を抑えつつ重苦しく見えない絶妙なバランスを作ります。