世界一臭い缶詰の正体!シュールストレミングの危険性と開け方の極意

世界一臭い缶詰の正体!シュールストレミングの危険性と開け方の極意

世界一臭い缶詰の正体!シュールストレミングの危険性と開け方の極意の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。

シュールストレミングを取り巻く事実の中で、都市伝説ではなく航空法上の現実として存在する重大な規定があります。それがシュールストレミング飛行機持ち込み禁止のルールです。

エールフランス、英国航空(ブリティッシュ・エアウェイズ)、フィンエアー、スカンジナビア航空をはじめとする世界の主要航空会社は、手荷物・預け入れ荷物を問わずシュールストレミングの輸送を明確に禁じています。その主たる根拠は「臭気による迷惑行為」にとどまらず、物理的なシュールストレミング爆発の危険性を孕んでいるためです。

前述の通り、缶の内部では嫌気性微生物が二酸化炭素や硫黄化合物のガスを絶え間なく放出し続けています。そのため、常温に置かれた缶は上下のフタが丸く膨張し、内部圧力は炭酸飲料の缶を遥かに超える高圧状態に達します。この状態で航空機に積み込まれ、上空の急激な気圧低下や貨物室の温度変化に晒されると、金属疲労を起こした継ぎ目から缶が破裂する事故が発生するのです。

仮に貨物室や機内で缶が破裂した場合、微粒子状になった腐敗発酵液が空調ダクトを通じて機内全体へ循環します。その結果、乗客・乗務員に激しい吐き気や呼吸困難を引き起こし、運航不能(緊急着陸)に追い込まれるだけでなく、配線や内装への悪臭沈着によって数千万円規模の損害賠償・機体清掃費用が発生した事例が過去に報告されています。国際民間航空機関(ICAO)や航空会社の運送約款において、事実上の加圧爆発性危険物として扱われるのは極めて論理的な帰結です。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。