若島津の再起を語るうえで、決して切り離せない存在が妻・高田みづえさんの献身です。1985年、トップアイドル歌手としての華々しいキャリアに自ら幕を下ろし、角界へ嫁いだみづえさんは、相撲部屋の「おかみさん」として数十人もの弟子たちの母親代わりを務め上げてきました。 事故の一報を受けた際、みづえさんは気丈に病院へ駆けつけ、医師からの厳しい説明にも取り乱すことなく「どんな状態になっても私が一生支えます」と覚悟を決めたと伝えられています。集中治療室にいた時期から毎日病室へ通い詰め、夫の好きな音楽を耳元で流したり、手足をマッサージし続けたりと、五感に刺激を与えるケアを休むことなく続けました。 日高家の子供を含めた家族構成も、親方の闘病生活を強力にバックアップしました。
- 長男:日高勝信(ひだか かつのぶ)氏
かつて俳優「勝信」としてテレビドラマ等で活躍。現在は芸能界を離れ、社会人として堅実な道を歩みながら、父親の介護や生活支援において力強い大黒柱の役割を果たしています。 - 長女:日高アイナ(旧芸名:日高愛美)氏
元タレントとしての活動歴を持ち、母・みづえさんとともに父親の精神的なケアや日常の細やかなサポートを担っています。
メディアの単独取材や特番の手記において、みづえさんは「主人が生きていてくれるだけで感謝。リハビリで昨日できなかったことが今日少しでもできるようになる、その一歩一歩が家族にとっての大きな喜びです」と語っています。昭和の歌姫とお相撲さんという伝説のカップルが築き上げた絆は、未曾有の危機を経てより強固なものへと昇華しました。