大杉漣最後のドラマと急逝当日の真相|現場で起きた奇跡と遺作の記録

大杉漣最後のドラマと急逝当日の真相|現場で起きた奇跡と遺作の記録

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訃報直後、インターネット上では様々な臆測や誤解が飛び交いました。代表的なものが「撮影途中での逝去に伴い、お蔵入りになるのではないか」「未完のまま放送打ち切りが妥当ではないか」という懸念の声でした。しかし、制作現場が下した決断はその真逆でした。

当時、全5話構成で企画されていた『バイプレイヤーズ』は、第3話までの撮影がほぼ完了しており、第4話と最終回の一部のシーンが未撮影のまま残されていました。通常であれば放送中止や過去作の再放送へ差し替えられるケースが一般的です。しかし、監督の松居大悟氏をはじめとする制作スタッフ、そして松重豊さんらキャスト陣は「漣さんが命懸けで現場を引っ張ってくれた作品を、途中で投げ出すことこそ最大の不義理である」という結論に至りました。

脚本は緊急でリライトされ、大杉漣さんが撮影済みだった貴重な未公開カットやオフショットを随所にインサート。物語のクライマックスでは、共演者4名が無人島の砂浜で大杉漣さんの存在を感じながら海に向かって語りかける演出が施されました。

2018年3月7日に放送された『バイプレイヤーズ』最終回のエンディングでは、竹原ピストルさんの歌う主題歌『ゴミ箱から、ブルース』に乗せて、大杉漣さんが共演者と無邪気にはしゃぎ、ギターをつま弾く生前のオフショット映像が流れました。放送終了後、SNSのトレンドランキングは関連ワードで独占され、「ドラマ史に残る最も美しい追悼回」「制作陣と共演者の漣さんへの愛に涙が止まらない」と大きな反響を呼びました。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。