日本のエンターテインメント界が暗中模索を強いられた時期、業界団体が策定した「遊園地・テーマパークにおける感染予防ガイドライン」は、現場の安全を守る絶対的な防波堤として機能した。厚生労働省が発信する公衆衛生の方針に即し、換気の徹底、搭乗人数のコントロール、定期的な消毒作業といった細かな規程が全国の施設に共有された。
テーマパーク・遊園地産業全体が直面した危機は、単なる営業自粛にとどまらず、産業の存在意義そのものを問う過酷な試練だった。だが、科学的知見に基づいたガイドラインの運用を積み重ねた結果、パーク内での大規模クラスター発生を防ぎ切った実績は大きい。現在、政府方針の緩和に伴い規制自体は大幅に簡素化されたものの、そこで培われた衛生管理のプロトコルと危機管理意識は、スタッフのオペレーションに深く根付いている。